スピーカーから聞こえてくる「ノイズ」、止めるには2種類+その他の方法を試してみる

PC(パソコン)や車のスピーカーから聞こえてくる「ピー」「ブツブツ」「シャー」「ブーン」「サー」などの雑音・ノイズ、一体これらが聞こえてくる原因は何なのでしょうか。すぐに治まればあまり気になりませんが、ずっと続けばストレスにもなり作業にも支障をきたします。ノイズの種類が分かると除去対策できる方法が見えてきます。

なぜスピーカーでノイズが起こるのか?

パソコンや車はたくさんの電子部品で構成されています。電源ユニットやハードディスクの回転ファンで起こるノイズが、スピーカーのサウンド信号に影響を与えて、ノイズとして音に乗ってしまうのです。

高価なスピーカーはノイズが起こらないことが多い

スピーカーによってはノイズが発生しやすいものと、発生しにくいものが存在します。高性能のサウンドカードを搭載している場合は、コンデンサやチップにシールドを張り巡らせており、ノイズの影響を極力受けないよう作られています。ですが、安価な場合ノイズを受けやすい作りとなっているのです。これは初期不良や故障ではなく「仕様」です。

電気を通すスピーカーに使われている「半導体」の中には、高価な純度の高い物質を使っている場合もあれば、質の悪い物質で構成されている場合もあります。音の通り具合にも差が出ますので、安価な物は質にも差が出てくるのです。

パソコンと同じように綺麗に掃除、熱が篭ると熱雑音にになる

パソコンの内部は定期的に掃除をしないと、ゴミや埃が付き排気口も詰まってきます。中にあるCPUやメモリ・電源部分にそれらが付くとパワーが発揮できないばかりか故障にも繋がります。スピーカーも熱が篭らないように、見える部分はきちんと拭いて掃除をして風通しの良い場所に置いておくことが大事です。そうしないと内部に熱が篭り、電子が高温状態になり異常を発生させることもあるのです。

ノイズにも種類があります

実はヘッドフォンやスピーカー問わず聞こえてくる音があります。それは「シャー」「サー」「ザー」と言われるような音で、音量を上げるだけで聞こえてきます。これはノイズですが、スピーカーの仕様とも言える音です。

最も困る音が「ブーン」「プツッ」「ビーン」という音で「ハム音」と呼ばれます。これは周りの機械からの電源に影響を受けるものです。

普通に生活する上で、テレビやラジオ、エアコンや掃除機などの電化製品まで至る所にノイズ発生の原因があります。

改善方法1:挿しなおしとタップの変更

20170101-2スピーカーを挿しているパソコンの端子を外してもう1度挿しこんでみます。端子が汚れていたら直接触れずに柔らかいティッシュなどでふき取ります。

それでも治らない場合は、コンセントを変更すれば治る事もあります。連結タップを使っていれば、タップを変更してみましょう。それでも変わらない場合は、別のコンセントを使います。案外挿すコンセントを変更しただけで治る場合もあります。電源タップへのタコ足配線は、ノイズの影響を受けやすくなるので注意です。

片方のスピーカーやアンプからノイズが出る場合は、メインボリュームの接触不良や熱が篭ったときのコンデンサー不良の可能性があります。半田をいじる場合があるので詳しくない方は不良品・修理品扱いで販売元に相談しましょう。

自動車の場合は、カーナビやサウンドをセットアップした業者がきちんとネジ等をしめていない、回路の固定が緩んでいるのが原因の可能性があります。その場合は、セットアップした業者に言ってみてもらいましょう。

あまりにも安価なケーブルや質の悪いパーツで連結している場合は、ノイズの他にも音質が低下したりノイズ発生の原因となるパーツに近づけすぎたことで起こる場合もありますので、設置箇所を確認してもらいます。

改善方法2:パソコン側の設定を変える

接続しているパソコンや機器を変更することで治る場合もあります。その場合は、パソコン側に問題があるのであって、パソコン側で修復を試みましょう。

・パソコンのBIOS(バイオス)のバージョンが古い場合入れなおす
・サウンドドライバをアップデートする
・電源プラグのアースを取る(電源プラグから出ている二又のものです)

マイクをつけていると「キーン」という音がなる

マイクとスピーカー(もしくはヘッドフォン)を同時に使っていると、キーンという音が出る時があります。これはハウリングといって、スピーカーとマイクの位置があまりにも近くにあるためで、スピーカーの音をマイクが拾ってしまうことが原因です。

スピーカーノイズも解決方法は現在の環境によって異なる

差込口が悪いのか、パソコンが悪いのか、ケーブルの質が悪いのか、周りに置いてある電化製品から影響を受けているのか。ノイズキャンセルというヘッドフォンの製品も販売されていますが、音の位置を特定して消すのであって広範囲のノイズを防ぐのは難しいのが現状です。1つ1つ試してみて、何かが影響しているのかそもそも不良なのかを調べていく必要があります。