鍵を1度落として戻ってきても、鍵穴を交換しなければいけない理由とは

駅や電車の中やバスの中、スーパーやモールの中など長時間座っていたりするとポケットから財布や携帯電話が落ちることがあります。すぐに気付けば良いですが、そのまま降りたり忘れてしまうことがあります。そうするとインフォメーションセンターや総合受付で忘れ物を申請して、届け出てくれば見つかることも稀にあります。しかし必ず鍵穴は交換しましょう。

日本で落とし物は非常に多い

日本では落とし物が非常に多いのは、忘れ物市などが開かれるほど知られたことです。電車では傘が多かったり、道路に手袋が落ちているのを見かけたことがある方も多いでしょう。具体的に何の落とし物が多いのでしょうか。

落し物で多いのは、1位が衣類、2位が傘、3位以降は証明書類(健康保険証、免許証、パスポート他)、財布類、有価証券類(小切手、手形、商品券、図書券他)となっています。

出典:ビジネスパーソンにとって落としてはいけないもの

慌てていると傘を忘れるのはよく見られることですが、財布や免許証なども多くあります。お金だけならまだしも住所や電話番号の書いたものや、個人情報が詰まった携帯電話などは悪用される可能性もあり危険です。

落とし物は公表されている

落とし物で持ち主が分からないものを「遺失物」と言いますが、警察に届けられると3ヶ月間に限っては公表がされています。

参考:東京都内の遺失物 警視庁

ここでは「現金」「有価証券」「かばん」「書籍」「袋・封筒」「手帳・文房具」「財布」「書類」「カードケース・名刺入れ」「小包」「カメラ」「衣類・手袋やマフラーなど」「腕時計」「傘」「めがね」「鍵」など、カテゴリー毎に分かれて検索することが出来ます。

試しに「鍵」で検索すると、鉄道「4324件」バス「297件」タクシー「214件」その他「101件」と、5,000件程が1ヶ月間で保管されています。これに路上での落とし物を足すと、10,000件以上になるのではないでしょうか。

実際の落とし物の数はもっと多い

落とし物があったと報告があっただけでこの数ですから、届出がないものも含めれば相当な数になります。もちろんその中には交番に持っていかずに、盗む人もいるかもしれません。そうすると他人が鍵を持っている事になりますし、もし出てきたとしても複製されている可能性もあります。

鍵を作ってもらうには、実は鍵自体を保有しておく必要はありません。鍵に書かれている「メーカー名」と「鍵番号」で作ってもらうことが出来ます。昔は鍵違いのパターンが多くなく、日本全国で同じ鍵を使っている方が当たり前に存在しました。現在では何億通りやそれ以上の精密さが可能なので少なくはなっています。

カギを取り扱う業者間では当たり前に知っていることなのですが、一般のお客様は意外と知らない カギ番号で「合鍵」(新カギ)の作成ができるんです。
※「新カギ」とはメーカー純正キーをお取り寄せして出来た「カギ」のことです。
ということは鍵番号を他人に知られてしまうと勝手に作られてしまいます。 例えば、 会社の机の上に、鍵を置きっぱなしでトイレに行ったり お昼休憩に行くと危険なんです!!!

出典:え?!合鍵って「カギ番号」で出来るんですか? 俺の合鍵

このようにもし見つかったとしても、合鍵が作られている可能性があります。落としたり盗まれたりしなくても鍵番号を見られている可能性もあります。最近ではセキュリティーの為に、鍵番号が見えないようにカバーをつけている方もいます。万が一の事を考えれば、鍵穴は交換するべきなのです。

落とし物をしない為に出来る対策方法

そうは言っても、落としてしまったり忘れてしまうことは人間なら誰しもあることです。その頻度を極限まで減らす努力はすべきです。

例えば家を出る前や電車から降りる際に、携帯電話は持っているか、財布はあるかなど軽く確認をします。席を立ったら座っていた場所に落としていないか、目視をしましょう。

他にはストラップや音が出るようにアクセサリーを付けるのも効果的です。落とせば「チャリン」と音が出るため、よっぽどの混雑した周りがうるさいところでなければ気付くはずです。

忘れ物や落とし物が多すぎる場合は病気の可能性も

最近特に注目されてきたのが、ADHD(注意欠如多動性障害)という発達障害です。ミスや不注意が多かったり、細かな失敗が多いのが特徴です。

診断の割合は全米の子どもの11%という数字もあり、ごく一般的な特徴ともいえる。

出典:ADHD(注意欠如多動性障害)

10人に1人は診断されるという結果もあるそうで、日本やアメリカで有名な芸能人や俳優、スーパースターがカミングアウトしたことで話題にもなりました。