仕事を辞めるときに「お菓子」を配るか迷った場合

春になると出会いと別れの季節がやってきます。新しい新人さんが入社したり、従業員の方が退職したりと、もちろん退職にもいろいろ理由があります。では退職する際には、挨拶だけでよいのでしょうか、それともお菓子を配るのがよいのでしょうか。それはその職場であなたが過ごした環境によります。

退職理由

退職理由には2種類の理由があります。それは自分から辞めたくて辞める「自己都合」退職か、会社から辞めてくださいや契約更新しないと告げられる「会社都合」の2つに分かれます。

女性の場合は結婚をしての退職や妊娠出産などで辞める、そのような場合もあるでしょう。その際はポジティブな理由です。嫌がらせやセクハラや派閥のイジメなど、どうしても辞めたい場合はネガティブな理由です。

アルバイトや派遣の場合で、正社員になれるところが見つかったから辞める、これもポジティブな理由でしょう。

退職をする際は、あなたが行っていた事を他の方が担当しなくてはいけないなど、基本的に退職はネガティブな場合になりがちです。しかし理由によっては更にネガティブになったり、少しだけポジティブに持っていけたりします。あなたはその会社に、どれだけ感謝していますか?

退職時の挨拶

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基本的にはある程度の規模の会社の場合、業務時間終了後には退職の挨拶をする時間が設けられます。小さい会社や部署が細かく分かれているような会社、24時間営業など常に会社が動いている場合は個別に挨拶する事になります。

お世話になった上司や先輩、同僚や後輩に感謝の言葉を伝えましょう。これはネガティブな理由でも、社会人として最後は我慢してでも行うべきです。全くお世話になっていなかったり、仕事でも絡むことがほとんど無いような方には挨拶は不要です。

その際にお菓子を配りながら、1人1人に挨拶をして周る方を見たことがあるのではないでしょうか。今まで辞めた方がそこでどういう態度や行動をしていたか、会社によってかなり異なります。

お菓子を配るべき?

お菓子を配れる雰囲気があるかないか、それをまず考えましょう。今まで辞めていった方が皆配っていた場合は、そのような雰囲気のある会社なので配ったほうが良いでしょう。ただしある程度働いていたという期間がないと、お世話になっていなくて短い期間の場合は配らなくても良いでしょう。

ネガティブな理由で辞めることになり、精神的にも参っている場合は配る必要はありません。ただし今後も仕事を辞めた後も関わりそうな場合は、お菓子を持っていったほうが印象が悪くならない可能性があります。

本当に会社が嫌で非常識な態度や対応をされ続けてきた場合は、放っておきましょう。お菓子を持っていかないと影で言われるかもしれませんが、関わらないと決めた場合はもう会う事も無いでしょう。

お菓子を持っていくことは義務でもなければ、会社の決まりごとでもありません。「感謝の気持ちがある」というのが前提ですので、お世話になっていないと感じた場合は必要はありません。

見送ってあげるほうが、今までありがとうという意味をこめて送別会やプレゼントをあげることの方が多いくらいです。本当にお世話になった先輩などには、他の人がいないところでお礼などを一言述べると良いのではないでしょうか。

お菓子を配るなら何がいい?

お菓子には2種類候補が存在します。それは、個別に渡すか皆に渡すかによって分かれます。1人1人個別に挨拶して渡す場合は、詰め合わせのお菓子を取り出しいくつか渡しながら挨拶するのが多いようです。

挨拶する人の数が多い場合は、缶やボトルなどにつめ合わさった物を、メモを書いて共有スペースに置くのも良いでしょう。

あまり日持ちがしないものや、その日に食べなくてはいけないものなどは避けましょう。包み紙に入ったような、1,000円や2,000円で何十個もお菓子が入っているものが人気のようです。

最後の挨拶は笑顔で

ポジティブな理由にしろ、ネガティブな理由にしろ、お菓子を配る配らないにしろ、周りからどう思われていようが最後の挨拶はきちんと笑顔で挨拶しましょう。内容は「今までお世話になりました」と、想い出などあまり語らずさくっと済ます形で良いでしょう。

会社というものは出会いもあれば別れもあり、入れ替わりの激しいのが職場です。1ヶ月もすれば皆の中からは消えてしまいますので、「立つ鳥跡を濁さず」の精神で綺麗に去りましょう。