冬に部屋で「蚊」が出る理由を調べて納得

1月のこの時期は、日本列島はどこも寒波が押し寄せています。北海道や北陸・東北では雪が、都心でもコートやマフラー・手袋などを着込まないと寒くて厳しい温度です。ですが何だか腕がかゆい・・・と思ったら、冬にも関わらず「蚊」が発生していたのです。え、冬に蚊?と思うかもしれませんが飛んでいます。通常は、虫などは暑い夏場に活発になってくるものですが、寒くても活動できるのでしょうか。

なぜ夏に蚊が多いのか

冬に多くなるという話の前に、蚊は夏場になぜ多く発生するのでしょうか。それは蚊の幼虫の「ボウフラ」は普段は水の中に生息しています。水の中と言っても、川であったり海であったり自宅の庭に置いてあるバケツの中であったり、捨ててある廃タイヤの水がたまった中など、様々なところに生息しています。汚いトイレや掃除していないところでもその可能性はあり、湿っている水のある場所と考えていれば間違いありません。

基本的には20度を超えると成長して「蚊」になると言われています。そして産卵の時期が夏場である為に、栄養が豊富な人間の血を吸いにきます。もちろん人間だけでなく、犬や猫・うさぎ・鳥などの動物から、牛や豚・ニワトリなどの家畜まで寄ってきます。

蚊の種類は限定される

蚊の種類は世界中でたくさん種類がありますが、日本で気をつけておけば良いのが主に2種類です。

1番有名なのが「アカイエカ」ではないでしょうか。その名の通り赤い色をしていて、日本の北海道から沖縄まで幅広く生息しています。2番目に有名なのが「ヒトスジシマカ」です。北海道などではみかけませんが、それより下の地域で幅広く見かけます。これは黒白でよく見かけるタイプで、吸われるととてもかゆいです。

蚊にさされると痒い理由

それは蚊の唾液に含まれている成分が、体のアレルギー反応を引き起こすからです。痛くないように麻酔の成分が含まれているそうで、吸い終わるとこの成分も一緒に回収してくれるので後から痒みが起こってくるのです。

秋でも冬でも活動する蚊

基本的に蚊の寿命は2~3週間と言われていますが、イエカと呼ばれる種類の蚊は越冬します。ほとんどの蚊が冬に卵で迎えるのに対して、イエカ類は普通に飛んでいるのです。

天気の良い冬などは、最高気温が15度や20度になることもあります。

1月5日の気温を見てみると、鹿児島18度、大阪12度、名古屋14度、東京15度、仙台8度とこの時期でも15度を越えている地域があります。そうすると、比較的過ごしやすい気温になってくるわけです。となると、過ごしやすいのは人間だけでなく蚊も同じで、隠れていたのが活動する為に出てくるのです。

本島の真冬で氷点下や、真夏で40度を越すような場合は蚊も生息できませんのでまず見かけません。しかし同時に人間も活動するのが厳しくなるのが悩みの種になってしまいます。どちらがだけが過ごしやすいというのは中々無いものです。

海外では蚊の病気には気をつけよう

昔日本でも話題になったのが、「日本脳炎」です。注射などで対策が取られていて日本の発症者はほとんどいませんが、海外ではいまだに発症者がかなりいる病気です。

アフリカなどで有名なのが「マラリア」です。世界中で億単位の感染者がいて、亡くなる方も多い病気です。暑い国に行くときは要注意にあげられます。

そして最近話題になったのが「デング熱」です。アジアや中国・アフリカなどで感染者が出て亡くなる方も出た病気で、蚊にさされることで感染します。

蚊の発生元を断つのは簡単

蚊にとって過ごしにくくすることが発生を防ぐ方法です。

水溜りを無くす
水が溜まりやすい場所をこまめに掃除する
メダカや金魚にボウフラを餌として食べてもらう

1番良いのは蚊が卵を産んだときに、孵化する前に水を捨てることで退治できます。水分や乾燥している場所では生息できなくなるからです。

冬でも安心していると部屋に侵入してきますので、普段から水場を清潔にしたりして対策は怠らないようにするのが発生させないコツになります。